2013年8月10日土曜日

汚染地域は拡がっているわけではない

産経新聞が福島第一原発の汚染水による汚染地域拡大を記事にしていた。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130809/dst13080922330017-n1.htm

東電の「これまで大丈夫と思ってたけど掘ったらダメだったわ」という間抜け発言を情報源に、汚染範囲を小さく見せようとする屑記事であった。
保守系で原発関連で多大な広告収入を得ている産経新聞らしい記事ではある。
さて、「汚染地域が拡大」と記事にするならまず汚染地域が確定されていなければならない。
だが汚染地域がどこまでなのかが記載された記事があっただろうか? いや、ない。
これでは拡大しているのか確認が遅れているだけなのかが分からない。
つまりこの記事は題名から破綻している。
新聞社としてどうなのか。

汚染地域の特定はどのようにするのが正しいか。
東電がやっているのが次の方法だ。
「危険な範囲を汚染源中心から調べていって無くなったとこまでが危険」
これを元に、穴を掘る場所を広げる方向で進めている。
しかしこの方法では飛び地で汚染された地域が確認できないし作業者への危険性が高い。
それに東電は原発の敷地外が汚染されているという事実から目を逸らせ続けている。
また安全な場所まで調査を進める作業をしていない。
調査の結果発表もない。
おそらく汚染範囲は全く特定できてないと考えるのが妥当だろう。
つまり記事のように汚染範囲が拡がっているのではなく、汚染が確認された範囲がだんだん拡がっているだけなので、要は調査が後手後手に回っているだけなのだ。

ではどうするか。
まず汚染源から離れた安全な場所を確定する。
そこから汚染源に向かって調査を進め、汚染物質があった場所から内側全てを汚染範囲とする。
それだけ。
調査範囲が広大になるのが問題点だが他に方法はないはずである。
まず真っ先にやるべき作業なんだけど、東電も国もなにやってんだか。

最後にぶっちゃけると、原発から45km地点でプルトニウム検出してるところもあるし、本気で汚染範囲確定とかすると福島県終わっちゃうんだけどね。
まあ人命より大切なものがあるのでしょう、彼らには。


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