2013年8月6日火曜日

最低賃金は生活保護費を上回らない

最低賃金が引き上げられるそうな。
それによって最低賃金が生活保護の「給付水準」を下回る現象が解消されるらしい。
ただこれは給付水準の話であって「支給金額」の話ではないところがミソである。
まあ問題はその支給金額の高低ではなくて、最低賃金が低すぎることなんだけどね。

生活保護費というのは生活を援助するための「生活扶助」と呼ばれる費用がベースとなる。
ところが生活保護にはオプションが幾つかある。
細かいとこまでは挙げないが、まず住居の扶助、出産や介護等も含めた医療扶助である。
なんか冠婚葬祭用の扶助もあるらしいのと就活用の扶助もあるとか。
あと年末に期末一時扶助費というよく分かんない金額も支給される。
もちろん普通に働いていても絶対手に入らないお金である。
最低賃金との比較はこれらを全て加味した上で行われているのだろうか?
ってなわけで調べてみた。

調べてみたところ、生活扶助+住宅扶助+期末一時扶助費、との比較らしい。
そう「医療扶助」が加算されていない。
もちろん健康であれば問題ではないし比較対象にしてはならない。
だが最低賃金すれすれで働いている人は「病院行ったら負け」と考えるかもしれない。
この状態で、国は国民の生命を守れている、と言えるのだろうか。

というかそもそも最低賃金と生活保護が比べられるのがおかしい。
生活を保てなくなるギリギリの給与しかないって、それもう破綻してるじゃん。
まずそっち何とかしないと生活保護受給者の増加止まらないんじゃない?
まあそんなわけで最低賃金上げる話になったんだろうけど、足りないと思うなぁ全然。

0 件のコメント:

コメントを投稿