2013年8月26日月曜日

小学生にシューティングナイフは入手できない

校長がナイフで同級生を脅した小六を叩いて解雇されたというニュースがあった。
まあそういう時代なのだろう。それはいい(よくもないが)。
さて、
私が気になったのはナイフの種類が「シューティングナイフ」とされていたことである。
シューティングナイフ?!
そんな特殊なナイフが日本に存在しているのか?!

シューティングナイフとは文字通りシューティング(射撃)できるナイフを指す。
つまりナイフ内に弾丸を装填でき、射撃が行えるナイフである。ナイフなのか?
拳銃以上に日本では入手不可能な武器である。
刀身を射出するスペツナズナイフとは別のものであるので注意が必要だ。
なんにせよ、こんなもの構えられたら相手が小学生でも堪ったものではない。

ところが記事はシューティングナイフを"ナイフ投げに用いられるもの"だ、と解説する。
 ?
それはスローイングナイフだ
つまり誤報だ。
終了。

ナイフの種類なんてどうでもいいと思う人もいるかもしれない。
だがこれは包丁とカッターナイフぐらいに違う。
よくある誤解がアーミーナイフである。
ランボーが持っていたようなサバイバルナイフを思い浮かべる人が多いらしい。
が、ググれば分かるがアーミーナイフとはいわゆる十徳ナイフのことである。
使用方法が違いすぎるし殺傷能力も全然違う。
まったく別物である。

まあナイフの種類はどうでもいいんだけど、マスコミは視聴者または読者に誤解を与える表現を用いてはならない。
と言うよりマスコミは真実を伝えるのが仕事であるはずだ。
ちょっと調べろ。せめてググれ。


※ちなみに包丁とカッターナイフという例えを出したが厳密には正しい例えではない。
 包丁とは種類ではなく"食材を切るもの"という分類である。
 つまりカッターナイフを含めて刃物類は全て包丁に分類される可能性を持っている。
 よって"包丁のような刃物"という物体もこの世には存在しない。それは包丁である。
 言葉を正しく使うというのはなかなか難しいものである。
 それでもシューティングナイフとスローイングナイフは全くの別物だけどね。

2013/08/29 追記
この記事、当ブログでは妙にヒット数が多くてビックリ。
"シューティングナイフ"をググると当ブログがトップページにくる異変が発生していた。
よほどシューティングナイフという名称に疑問を持った人がいたのだろう。すばらしい。
そこで実際のシューティングナイフ写真を見るためのワードを書いておくことにした。
「NRS-2」「QSB91」「Knife gun」
これらをググると"射撃ナイフ"の具体例が出てくる。
しかし記事も"シューティングナイフ"なんて書かずに"投げナイフ"でよかったのにねえ。
西洋かぶれってヤツかな?


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