2013年8月31日土曜日

「チャリティー番組」の根本的な問題

また24時間テレビがチャリティーではないとかどうこうとネットで議論が起こっている。
チャリティーなのに儲けているのが問題点だ。
擁護派は"仕事してんだから金もらって当然じゃん"とか言っているがまず常識が欠けている。
そもそもチャリティーは仕事ではないのである。
そんなヤヤコシイ話ではないはずなんだけど。

チャリティーとは一般人からしてどのような行為なのか?
それは困った人にお金を寄付する行為である。
寄付するということは、つまり「参加者の懐からお金が減る」行為だ。
ところが「主催者の懐ではお金が増えている」
根本的なところがズレすぎている。
これではどうあっても議論は平行線である。
なにせ出発点が逆方向なので議論以前の問題である。

別に必要経費を賄うのは仕方ないけれど、儲けたのなら寄付しないといけないのである。
義務とか権利の話ではなくチャリティーとしての至極原則的な話である。必要経費と報酬は別問題だからだ。
チャリティーイベントで集めたお金が余るということはありえない
そのお金がイベント主催者で配分されるということはもっとありえない
つまりチャリティーに報酬という概念は存在しないのである。

まあ結局のところ主催者側の説明不足が主因と考える。
例えば募金箱持ってるのはバイトなんか知らないけど彼らの経費はどこから出るのか?
主催者は"主催者側から給料出ているから寄付金と関係ない"と言うのかもしれない。
だがこれは必要経費なので寄付金から出してもよいのだ。
むしろそれを主催者が給料として出してしまったらそちらの方が問題である。
チャリティーは寄付金で成り立つからチャリティーなのである。
営利目的の経済活動ではないのだ。
ただその必要経費をきちんと公開する必要はある。
と言うかその公開&説明がないから疑われるのである。
もしその給料が主催者による寄付だというなら寄付金に計上しないと辻褄が合わない。

それか「チャリティー番組」という名称に問題があるのではないか。
"チャリティー促進番組"とか"チャリティー参加者募集番組"の略だ、と誤魔化せばどうか。
どのみちもっと説明は必要だけどね。


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