2013年8月22日木曜日

ダウンロード違法化の効果は出たのか

恐ろしいことになりつつある。
違法ダウンロードの被害は日本レコード協会が確か6700億円ほどだと言っていた。
最近の音楽ソフト(CDとかDVDやBD等全部)の通年売り上げは3000億円前後である。
つまりダウンロードが行われなくなり、その人達が全てCD等を買うようになれば総売り上げは現在の3倍になるわけである。
つまり夢の1兆円音楽市場誕生である。

ところでオリコンが発表した2013年上半期(年初から6月末まで)の音楽ソフト売り上げは1465.6億円であった。
サウンドスキャンジャパンと言う会社が発表した売り上げは1100億円弱だった。

半期分なので通年の半分程度のはずだから…
例年通りであります。
劇的に増えるとは思わなかったが、流石に変化なさ過ぎである。
それどころか上記のどちらの会社の発表でも音楽ソフトの売り上げは下がっているのである。
なんということでしょう

『ダウンロードに罰則がついたのに売り上げが変わらない。』
考えられる理由は幾つかある。
1.違法ダウンロードをする人が減らなかった。
2.違法ダウンロードをする人は減ったけど、その人達は音楽ソフトを買わなかった。
3.違法ダウンロードをする人は減り音楽ソフトも買うようになったが、その増加数以上に
  昔から買っていた人が音楽から遠ざかった。

1は可能性としては考えられるがWinnieの事件時等でも使用者が減ったことから、違法ダウンロード者数が全く減らなかったとは考えにくい。
そして2のやめた人間が音楽ソフトを全く買わないという理由は、違法ダウンロードの被害が6700億円だという日本レコード協会の主張と矛盾する。2の理由が通ると違法ダウンロードの被害は無かったことになってしまうのだ。よって協会はこれを受け入れられない却下である。

つまり消去法から理由3が採択される。
つまり売り上げの減少理由には違法ダウンロードの影響もあったけど、ユーザー離れもあったのである。
売り上げ以前に音楽業界がユーザーから見放されつつあるという危機である。
これはヤバイ。
逆転には起爆剤が必要だが今の音楽業界が全力ならこの崩壊を止めるすべはないからだ。
少なくともAKBではこれを止められないことが証明されているわけである。
別の手法が必要であることは明らかだ。

なぜこんなことになったのだろうか。
理由は明白である。
テレビからもラジオからも店頭からも音楽が消えたからだ。
たまに聞こえてくる曲も耳を右から左に抜けてゆく顔も知らぬアイドルの歌ばかり。
生活から音楽が消えたのである。
この状況でなんの音楽を買おうというのか。

しかし復活策はある。
この状況を作り出した元凶がいる。
それが討伐されれば音楽業界は復権するだろう。
元凶が今のまま勢力を振るい続けるのであれば音楽業界は崩壊するだろう。
時間はあまり残されていない。


2013/09/29 追記
なんかNHKが上記したのと同じ内容をニュースしていた。
ちょっとニュース古いよ。ネタないのかしら。
ニュース内では売り上げは減っていると断定していた。
まあどう贔屓目に見ても事実である。
ただ"違法ダウンロードは減っている"という新情報もあった。
となると単純にユーザーの音楽離れが加速しているだけなのだろう。
これはだめかもわからんね。
もしかすると違法ダウンロードがCD販売に貢献していた可能性もある。
だとするともうダメだね。

 

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