2014年6月2日月曜日

集団的自衛権がないと日本は平和らしい

北朝鮮有事が発生しても日本に集団的自衛権がないと、北朝鮮は日本を攻撃してこないらしいという話を聞いた。しかも雑誌で。まさか専門家交えてこのような結論が出るとはゴシップ誌あってもあり得ないと思うのだがそういう記事があったらしい。

理屈としては「日本は戦争できないので北朝鮮は韓国&アメリカだけをミサイルで攻撃すればよい」のだそうだ。
そんなアホな
アメリカの前線基地を有する日本を攻撃せずにどうやってアメリカに勝利するのだ?
しかも戦争ができなくても日本はアメリカの後方援護ができる。
世界で5本の指に入りかねない軍事力を持ちながらアメリカの後方援護を行う日本は北朝鮮にとってシャレにならない敵である
日本を放ったままであれば続々と日本列島から援軍が押し寄せるのだから、日本に集団的自衛権があろうがなかろうが攻撃目標にしかなり得ない。
敵の補給線を断つのは超基本的な戦略だよ?

ちなみにもし日本に集団的自衛権がない場合に北朝鮮が日本を敵として意識する必要がなくなるとしたら、
それは『日本に集団的自衛権がないほうが北朝鮮は戦争がしやすい』ということだ。
つまり『日本に集団的自衛権があれば北朝鮮は戦争がしづらい』ということになる。

権利を放棄して戦争を誘発するのは平和を願う国家のすべきことだろうか。
真に平和を願うならどの道を選ぶべきかは自明ではないか。


蛇足だが集団的自衛権とは戦争を仕掛ける権利ではない。
国を守る義務を果たすための国の権利である。
同盟国が攻撃されたら必ず参戦しなければならない義務でもない。
どうにも勘違いしている人が多い気がする。

戦争を否定するのは正しいが、忌避するだけでは平和は訪れない。
本当に第9条の精神を守りたいのであれば、日本だけが戦場を避けるのでなく、日本が世界の戦場を減らすためにできることがないか、を考えるべきではないだろうか。

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