2014年10月31日金曜日

北朝鮮対応は上手くやっているように見える

私は反自民党なので自民政権への点数付けは0点からの加点式である。
なのでほぼ0点なのだが、外交に関してだけは安倍内閣には90点以上をつけている。
ちょいとお金を使いすぎな気がするのが玉に瑕だ。

さて北朝鮮対策というか拉致問題対策だが、次の3点が考えられる。
 1.頭を下げて返してもらう
 2.巧みな交渉で少しずつ解決策を探る
 3.制裁を強行して頭を下げさせる

拉致被害者の方々の発言報道を見るに、2と3の間を要求しているように見える。
だが少しでも3を行使した場合、頭を下げる北朝鮮の姿が私には見えない。
むしろ見えるのは70年前の日本の姿だ。
自国の正当性を主張するあまり国際社会から孤立し、その上から重ねてかけられた圧力についに爆発して戦争を開始した。
制裁は正しい解決方法ではない。他の選択肢がなくなったときの最後の手段である。

拉致問題は当然北朝鮮の責任であるが、だからといって制裁が正当化される訳でもなければ解決にならなければ日本が悪者になる可能性も高い。
その上これまで制裁を続けてきたのに拉致問題は進展していないという事実もある。
今 日本から席を蹴れば後で必ずこう言われる。
話し合いの席に着いたのにあのとき拒否したのは日本じゃないか。
悔しいがその時これは正論となるだろう。

必要なのは忍耐だ。
正攻法で解決しないのは経験済みだ。
ならば強攻策!ではない。搦め手で責めるのだ。
まずは話し合いに話し合いを重ねたのに全く結果を出さない北朝鮮を印象付けるのだ。これは後々の武器になる。
むろん結果が出てくるに越したことはないのだが。
だが私は強攻策の先に正しい未来はないと思う。
戦争を仕掛けたことのある国だからこそ見える北朝鮮側の心理があるはずだ。
それができないなら日本はまだ戦争経験と責任を正しく見直せていない。
この点で現政権は極めて難しい綱渡りを見事にやってのけている。
これまでの経緯を見ても努力なく突然解決する事案ではない。
分岐点は必ず来る。
今は武器を揃える時期だと考えているのだろう。
私はこの案件については現政権を支持する。

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