2015年5月13日水曜日

北朝鮮の高射砲とやら

なんか映像も出てたので調べてみた。
たぶんだが、テレビニュース映像が正しいならZPU-4だと思われる。
高射砲高射砲と繰り返していたが、どちらかと言うと4連装機関銃である。

高射砲とは敵戦闘機を撃墜するための対空砲である。
で、これも高射砲となっているが公式スペックで5000mにまでしか届かない。
これは5000mの敵を落とせるわけではなく、ただ届くだけ。
第二次世界大戦時の日本帝国の高射砲でも1万m以上届いた。
が、当たらなかった。
該当高度まで弾丸が到達するのに何秒もかかるので標的が動くと当たらないのだ。
移動標的は拳銃では10m先にも当たらんらしいしね。
しかも5000mでは爆撃機が迎撃できない。まったく届かないのだ。
当てられるとしたらヘリくらいか。

じゃあ高射砲として使えないのかというと、使えないこともない。
数台並べて弾幕を張りまくれば戦闘機も通過は難しい。
なんだ、だったら使えるんじゃん、とか思う?
ところがこれ1分で2400発消えるのだ。
何発用意しても足らんって。しかも北朝鮮で。何秒撃てる?
しかも理論上では1分で2400発だが休憩を取らないと銃身がヒートオーバーする。
そうなると銃身は溶けるわ銃弾は暴発しかねんわ、とさんざんになる。
しかし休むと弾幕が途切れる。すると当たらない。
にっちもさっちもいかんのである。
では対空はどうするのかというと現代では地対空ミサイルを使うのである。

まあそんなわけでマスコミは高射砲とか言っているが、真に受けない方がいい。
これを対空砲として使えるのはこれが設計された60年前のことである。
まあ上記したように60年前でも高射砲としては使えたかどうか怪しいが。
今はもうただの機関銃である。
もちろん対人に使用すればその威力は計り知れない。というか一発で粉々。

どうでもいい話だな。

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