2015年5月14日木曜日

箱根町は風評被害をかえって広げている

風評被害という言葉の一人歩きが酷い。
「粛々」へのいちゃもんとはレベルが違う。
風評被害という言葉は本当に使うタイミングが難しいのだ。
なぜか。
今回の風評というのは実害がセットになっているからだ。
つまり悪評打ち消しどころか実害があることの宣伝になってしまう。
実害がないのに悪評が流れれば風評と言っても良いが、実害がある状況では使用に細心の注意が必要となる単語なのだ。

そして経過範囲が300mだからそれ以外は大丈夫というのは本当か?
嘘である
御嶽山の噴石警戒範囲は当初3000mだった。桁が一個違う。
噴火が起こればその影響範囲は300mではすまない。
これは世界の常識である。
300mを繰り返すほど「箱根町は頭オカシイ」が固定化されていく。
これはマズイ。

この状況で噴火への警戒を打ち消すのは不可能であり、それこそが風評である。
ではどうすべきか。
まず箱根町は「風評被害」という単語を極力使うべきでない。
あと全く問題がないという風評も広げるべきでない。逆効果だ。
むしろ箱根山が絶好調であることをアピールすべきだろう。
今世界で最もホットな温泉であることを今こそ周知するのだ。
むろん噴火すれば大失態となるアピール方法だが、噴火すればどのみち今の箱根町は当分お休みである。
今ここにしかないものをアピールしないでどうするのだ。
今こそ火山が噴火する勢いで大宣伝を打つべきだと思うが、どうか。


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