2015年9月28日月曜日

earth music&ecologyのCM曲に言及するブログが冷静で肩すかし

中島みゆきさんのNobody Is Right。
良い曲である。
個人的にはCMバージョンは原曲の足下にも及ばないが。
素人の合唱と中島みゆきを比べるのもなんだが。

それよりCMでは歌詞が「争う人は正しさを説く」から始まる。
これは安保法制反対派がこぞって取り上げてるんだろうなあとネット検索してみたが、ほとんど無かった。なんだと。
歌の歌詞はどちらの側でもないと取る人が多数のようだ。
いつから日本のネットリテラシーはこんなに高くなったのだ。
喜ぶべきのような少し残念なような。

いや日本人のネットリテラシーがそんなに高いはずがない。
無理矢理そう考えてこれを法制反対派が取り上げない理由を考えてみた。
と言うか歌詞を見れば理由は明らかだ。
これ反戦歌ではないのだ。
全編が「正しさ」という概念への疑問提示であり、答えを歌の中で出していない。
人間同士の問題が争いで解決できるとも争い以外で解決できるとも言っていない。
ただ「正しさ」ではお互い相容れないと言っている。
しかも歌詞中の「争う人」はその歌詞内容から「周りが正しくなく嫌いだと考える人」と捉えるのが自然だ。
そうなるとこの曲は相手を正しくないと非難する用途で非常に使いにくい。
「争う人」が自分自身になってしまうからだ。
これは自分自身がダメージを負う諸刃の剣、どころか柄に刃のある剣でしかない。
こりゃ賛成派も反対派も意見述べないわけだ。

なかなか歌詞もよくできた歌である。
これは個人的な見解だが、この歌が言っているのは「お互いの意見を聞き合うべき」だということではないだろうか。
「言う」だけでも「聞く」だけでもない「話し合う」。
それは民主主義の基本だ。
それがないなら「相手は言うことを聞かない」という流れで結果が決まる。
それは結果が正しくても「正しさ」ではないと思う。
これは議員だけの話ではない。
国民が今まさにお互い話し合わねばならないことが沢山あるのではないだろうか。
そう、上記の「正しさ」を乱用するマスゴミの存在価値とか。



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