2013年7月28日日曜日

CMまたぎが視聴者離れを量産するとの私感

番組の山場となる場面でCMに入り、CM後にその山場を続ける手法がある。
主に日本国の番組でよく使われる手法である。
これによって視聴率が上がったことがあるらしく90年代からずっと使われ続けている。
ところが視聴率が上がるらしいこの手法を使い続けているのに視聴率は下がり続けている。
本当に視聴率は上がるのか?
結論はすでに書いたが、下がるのである。
なぜか。

山場にCMが入ることが繰り返されると視聴者は次のことを学ぶ。
「山場はCM後に来る」
すると
「CM前には特に大した内容はない、集中が必要なのはCM後」
ということになる。
実際はCM前も昔と同じ内容を流しているのだが、番組側がわざわざCM後を強調するので
CM前の番組を見ることへの「緊張感」がなくなる。
すると番組を「なんとなく」見るようになってしまう。
そのため内容が全然頭に入ってこない。
これを繰り返すことで「番組では有用な情報が流れていない」との認識が刷り込まれていく。
となると「そんな番組は見る必要がない」と考える視聴者が出てくる。
そして番組を見ない、もしくは山場前でチャンネルを変えてしまう視聴者が生まれる。

なお挿入されるCMは山場CMと呼ばれ、
山場CMで紹介される商品は「好感度が低く記憶されにくい」という研究結果もあるそうだ。
スポンサーとしてもふんだりけったりだろうと思うのだがなぜ続けるのだろうか。

怖ろしいのは一度テレビ自体が面白くないと判断してしまった視聴者はなかなかテレビに帰って来てくれないことである。
テレビ以外のメディア、つまりインターネットが便利になったせいもあるのだが、わざわざテレビが自分を面白くなく見せているのが理由の一つでもあるのだ。
これではテレビ局はとんだ道化である。
しかも自分が道化であることを認識していないという哀れさ。
同情の余地は……ないけど。

ところで私たまにしかテレビ見ないってのに最近どの番組でも誰かがメシ喰ってない?
やたらアップで見せられるのは正直下品なのでやめてほしいのだけど、私だけなのかな。
あとワイプとか言うらしいスタジオの芸能人を画面の端に映すやつ、あれ邪魔。
いちいち集中力削がれるし、そもそも意味ないし。アレホントに存在理由が分からない。
見え見えのマーケティング番組やヤラセ番組もほどほどにしてほしいなあ。

正直テレビは番組作りが迷走しすぎ。
しかもNHKまで民放の番組作りをマネし出すアホっぷりを発揮中。
一体何が起きてるの?

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