2013年7月22日月曜日

ポルノ規制で世に犯罪者が解き放たれる可能性

割れ窓理論という犯罪学上の理論がある。
軽微な犯罪も徹底的に取り締まることで犯罪を抑止できるとする理論である。
しかしどのように取り締まっても人間の根源的な欲望、感情に基づく犯罪は止められない。
カッとして刺した、金のために騙した、腹減ったので盗んだ。
全ての人間に潜むこのような欲望をキリスト教では七つの大罪としている。
「傲慢 」「嫉妬 」「憤怒 」「怠惰 」「強欲 」「暴食 」「色欲」
人が人であるがゆえに持つ感情である。

で今回は「色欲」の話。
ぶっちゃけ止められんのですよ、これ。
ちょっとの修練で止められるんなら風俗業は全滅である。
学生のうちに色欲を断っとけば性犯罪は消滅だ。もちろん種族も絶えるが。

しかし色欲が強くても性犯罪思考があってもそれを抑えるすべが全くないわけではない。
その一端が風俗業であり、ポルノ業界である。
「これらの業界を滅すれば男女間交際は清く正しく美しくなり性犯罪は消滅するのか。」
するわけがない。
男女問わず闇風俗関連の仕事が急増するのは明らかだ。
それは必ず犯罪を犯しまたは幇助する勢力となっていく。
しかし大体はそんな勢力が普通に存在するようになってから人は後悔するのである。

別にポルノ業界を称える気はサラサラない。まったくない。がしかし、
色欲を物品で抑えられる人がいたとして、その物品を取り上げたときに色欲を抑える手段を提供できるのか。相談などで影響を軽微にする環境整備などは進んでいるのか。
そこまで考えて規制を進めるのであればよいが、最初に述べたように、強い欲望や感情による犯罪は決して刑罰では抑えることができない。
規制をしてはいけないのではない。
規制によって問題がある可能性がある。その可能性を解消する手段が予めとれるなら先にそれをやるべきだと考えるものである。

性善説でやると福島第一原発の二の舞である。
事故が起こってから、対策しとけば良かった、想定外だった、は通用しないのである。
しかも容易に想定できる内容であれば尚更だ。

こんな簡単なことを、犯罪を犯す人のためにわざわざ書いているわけではない。
守るべき子供達のために書いているのである。
もしこれを読んで性急な規制に少しでも疑問を持ったなら、何らかの手段でその思いを発信してほしい。
守るべき子供達のために。

0 件のコメント:

コメントを投稿