2013年7月22日月曜日

うなぎ、絶滅危惧なんだけど…

土用の丑の日ってことで、民放はともかくNHKも一緒に鰻を食べようってやってる。
景気を考えれば当然の選択かもしれないけど、
NHKですら生命倫理よりも人間のエゴを優先するのを見ていると、少し虚しい。

まあしかし鰻の栄養価は確かに高い。
含まれてない栄養素も当然あるので盲信してはいけないが、健康にはいいだろう。
土用の丑の日に鰻を食べる習慣は江戸時代からとか平安時代後期からとも言われる。
1000年もかけて絶滅に追いやられる鰻からすればなんの怨みがあるのかと言われそうだが、これだけ続いてきたのは素直に凄いと思う。
ちなみに丑の日に喰うのはもちろん日本だけのガラパゴス文化である。
丑の日の概念が中国由来だし鰻も中国やフィリピン沖からくるのに、そっちには全然食べる習慣がないようだ。
ヨーロッパでは鰻は古くから食べられているようだが、ヨーロッパ鰻も漁獲量は減少の一途。
鰻の呪詛が聞こえてきそうだが、まあ美味しいのが悪いのかもしれない。
頑張って美味しくなくなってください。
…ヒドい話だ。

ちなみに夏バテやら熱中症対策では鰻は推奨されない。
継続してとり続けるのに意味があるので栄養価が高くても除外されるのである。
つまり夏バテに効くというほど誰も食べることはなく、
土用の丑の日もただのイベントなのである。

そしてただのイベントのために絶滅が危惧される鰻。
不憫だ…

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