2013年7月19日金曜日

顧客満足度No.1らしいNTTドコモから利用者流出が止まらない理由

NTTドコモが高評価となったアンケート結果の話はよく聞く。
ところがNTTドコモは顧客流出数もトップである。
サービスがいいのに客に逃げられる?
おかしいではないか。

ところがアンケート結果には答えも書いてある。
NTTが高評価を受けるのは利用エリアの広さ、信頼度、サービスである。
そして低評価なのは「端末のダサさ」と「料金体系の割高さ」である。
では何をすれば流出が止まるのかは明らかである。
昔から高評価であるサービスをもってしても顧客は逃げている。
よってサービスは顧客減少の歯止めになっていない。
また流出するということは通信性能も他キャリアでも満足できるレベルであるのだろう。
残るは低評価項目の改善である。
「端末のダサさ」は以外と致命的なのだが、実はソフトバンクの方が評価が低かったりする。
それにこれはドコモが頑張って何とかなる話でもないのでメーカーに期待したい。
で、問題となるのが「料金体系の割高さ」だ。
どんなアンケート結果をもってしても"ぶっちぎり"でNTTドコモがトップである。
これが改善されれば顧客流出が止まるのは小学生でも分かる。
ではなぜやらないのか。
やれないのである。

NTTドコモはそもそもNTTの民営化によって生まれたのだが、他キャリアはその通信網を借りる形でサービスを開始した。が、そのとき出てきたキャリア以外は全然芽が出てこない。
これが国策であるからである。
テレビや新聞や電力もそうなのだが、客の総量は変わらない(むしろ減る)ので取り分を皆で切り分け合うことが誰もが笑顔になれる方法となる。
そこでNTTドコモだけ一人勝ちというわけにはいかない。
だが会社が乱立するのも困る。国や経済団体による支配が出来なくなるからだ。
よってある程度NTTドコモの顧客を減らして幾つかのキャリアでバランスを取ることになる。
つまりNTTドコモの顧客流出はシナリオ通りということ。
ちなみに誰もが笑顔になれる方法と書いたが"顧客"は猿回しの猿ですらなく、その猿に与えられる"エサ"なので笑顔になれる対象には入らないのであしからず。

ドコモの顧客数が全体の1/3に近づけば何かが起こるだろう。
ドコモが安くなるのか他キャリアが高くなるのかのどちらか。
それ以外で料金が変わる要因があるとしたらTPPだろうか。
環太平洋だけの条約では何も変わらないかな?
 

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