2012年12月23日日曜日

家電量販店はどうすればネット通販に勝てるか

ネット通販に押されて家電量販店の売り上げが芳しくないらしい。
まあもっともである。
特筆したサービスの差がないなら安い方がいい。
こんな結論で終っても何なので、いろいろ書いてみる。

まず家電量販店の強みは対面であること、客と交渉が出来ることである。
金額で対抗できないことは明らか、とのことなのでそれは諦めることとする。
それなら来店者にそれ以上のメリットがなければならない。
金額でないならそれはサービス以外にあり得ない。
まず商品の紹介である。
新製品の情報は既にネットの方が早いのでそれも諦める。
しかしその使用方法や家電製品同士の組み合わせなどの情報を提供できないか。
商品ごとの使用感情報や消費電力等のスペック情報を網羅すれば、「その顧客に何が必要なのか」を見極めることが出来るはずである。
顧客が商品を見に来るのを待つのではなく「商品を紹介できる」と宣伝するのである。
※むろんそれが出来るシステムを確立するのが先だが。
とにかく「店に行けば得する」という意識を顧客に芽生えさせるのだ。
できなければ待つのは死のみである。

次に売りに出来そうなのはアフターサービスである。
これこそがネット通販では難しい「信頼」という付加価値である。
しかし現状では正直、保証の延長は結構高いし、対応もメーカーに丸投げな感がある。
そこで「どんな商品でもどんどん持ってこい、絶対直してみせる」と宣伝するのである。
まあ破損の程度で料金はかかるだろうが、まず信用を上げるのが大切である。
商品が「どれでもいいや」で選ばれている現状で、家電量販店ができるのは「商品はどれでもよくても、アフターサービスが完璧なのはうちだけだ」と訴えることしかないのだから。
と言うより、それがないならメーカー直送の方がユーザーのメリットは多いのだ。
サービスの少ない代理店を通す必要がどこにあるのだ。

顧客に合わせたサービスやイベントやDMなど、できることはまだまだ沢山考えられる。
現状で家電量販店がネット通販に負けている一番の要素はサービス精神に他ならない。
店が一方的に顧客に示すサービスではない。
顧客の理想を汲み取って顧客と共に高みを目指すサービスである。
意味不明な文言だが私も書いてて意味分からない。
しかしネット通販に勝つにはそれが必要だ。

商品開発畑から出たことのない人間の戯れ言だが、思いつくまま書いてみた。
結果論的には家電量販店が商店街潰してきた歴史が再び繰り返されているだけなのだろう。
しかし家電量販店が寂れて欲しいとも思わないし手を入れる余地は十分あると思う。
個人的は海外に逃げずに日本で踏ん張って欲しいところだ。

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