2012年11月12日月曜日

スーパーハイビジョンは流行る要素を持っているか

ついこの間地デジになったばかりのような気がするが、次の規格の計画が進んでいる。
今度はハイビジョンから「スーパーハイビジョン」に進化するらしい。
その解像度は7680×4320。
まあ数字はともかく、地デジよりめっちゃ綺麗になっており音もパワーアップする規格だ。
しかしさてこれ、一般家庭で売れるのか?

スーパーハイビジョンの売りはまるで目で見ているかのような綺麗な画質と22.2チャンネルの音響システムである。
だが詳細はぶっちゃけどうでもいい。
問題はこれが売れるかどうかだ。
そしてその判断はアナログ→デジタルで何が変わったかで分かる。
地デジ化によって地上波放送の画質は飛躍的に精細度を増した。
そして5.1チャンネルサラウンド放送も行えるようになった。
つまり映像も音声もよくなったわけである。

さて今その「よくなった映像や音声」を売りにした番組がどれだけ放送されているだろうか。
正直何も変わっていない。
旅番組が増えたわけでも音楽番組が増えたわけでもない。
番組構成は変わらないしセットが陳腐化しているのがハッキリ見えるので哀れなくらいだ。
一番問題なのはどの局も視聴率が下がる一方であることだろう。なぜか。
結論は簡単だろう。
視聴者が求めているのは「よい映像や音声」ではない。
欲しいのは「よい番組」だ。
それだけ。

 今のままスーパーハイビジョンとやらを推し進めても一般家庭には売れないだろう。
3Dテレビの二の舞になる未来が明確に見える。
解決方法はまず電波の自由化からだが、この国にはムリだろうなぁ。

0 件のコメント:

コメントを投稿