2013年1月27日日曜日

テレビの本質は画質?なら4Kはショボイ

次世代規格「4K」がついに動き出したようだ。地デジの4倍の解像度である。
実際見るとビックリな綺麗さで、そよぐ草を見て風を感じそうなレベルである。
関係ないが次世代って言葉も使い尽くされて感動を覚えなくなったなあ。

さて4Kとはどのくらい凄いのか。
じつは大体4000×2000くらいなので800万画素である。
あれ?それくらいの解像度のデジカメなら安くで売ってるじゃん?
実はその通りである。
まあ動画で綺麗に流せるってのはまた少し別の話なのだが。

まあそんなわけなので静止画的には実はとびっきり凄い技術になったというわけではない。
ただ動画にするとき、
 ・電波で大きな情報を滞りなく送受信できるか。
 ・テレビ側でなめらかに表示できるか
が問題になる。
ぶっちゃけ問題点は「お金がいくらかかるのか」でしかない。
要するに「画面が綺麗になる代わりに高くなる」ってだけ。
むしろ「もっとお金出せば画面綺麗になる」ってだけである。
消費者的にはカメラの選択と同じような話。

すると「消費者としてはどの程度の解像度が適切なのか」という議論が出てくる。
(4Kの紹介では当然このような話題は避ける。地雷だからだ。)
この論点は「それをもって何を見るのか」で答えが出る。
「人や文字」をくっきりみたいなら地デジで十分なのは誰もが知っての通りである。
しかし「絵画や風景」などはできるだけ高画質である方が当然綺麗に見ることができる。

では「あなたは普段からテレビで絵画や風景をよく見ますか?」
「Yes」ならあなたはより高解像度のテレビを求めるべきでしょう。
「No」なら4Kを買う理由をよくよく考えた方がいいでしょう。

アナログ放送が地デジ化され解像度が上がっても、風景を流す番組は特に増えなかった。
これが4Kになったからといっても増えないと思われる。
ということは、今やってる番組で、もっと綺麗に見たい番組がないのなら高解像度化は無意味だ。
しかも綺麗になることによるデメリットもある。
 ・食事場面を映す下品な場面がより高精度になって下品さがPowerUP
 ・出演者の皺どころか汗や唾まで見えるようになる
 ・安っぽいセットがより安っぽく見えるようになる。
 ・設備にお金がかかるので番組はより安っぽくなる
 ・テレビの消費電力は上がる。もちろん価格も上がる。
少々大袈裟に書いたが、地デジ化時の経験からすると冗談にはならないと思われるのだが、
さてどうだろうか。

ちなみに海外での4K普及にはまだ必要性に疑問符がついている状態のようだ。
しかも4Kの後の次世代「8K」の研究も進んでいる。
いろんな意味で4Kテレビの購入には慎重になった方がよいだろう。

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