2013年1月7日月曜日

見て見ぬふりしてゴメンよ

先日歯医者に行った。
治療で呼ばれるまでの待ち時間だった。
園児くらいの女の子をつれた女性が施術室に入っていった。
女の子は歯科衛生士さんに待合室にあるiPadの前に連れて行かれビデオを見るようだった。
で、何かの再生が始まると歯科衛生士さんは女の子を置いて治療室の方に行ってしまった。
まあここまではよかった。
再生されていたビデオが無料動画サイトでの視聴らしいのもまあ問題なかった。
再生されていたビデオがドラえもんらしいのも100歩譲ってまあ知ったことではなかった。

問題はそれがMADムービーだったことだった。
音声と映像が一致しなくなっていく。
最初はYouTube映像が複数開かれているのか?と思ったけどそうでもないみたいで「?」
映像の詳細が判るほどには距離が近くなかったので疑問だけが増えていく。
そのうち音声がドラえもんとは全く関係がなくなっていく。
で、誰かが死んだらしい映像でやっと気が付いた。
Oh、ドラえもんと全く関係のない、情操教育によくなさそうな映像だ・・・

女の子も映像が面白くないのか様子がおかしいのに気が付いたかキョロキョロし始める。
だが周りの大人(私含む)は誰も反応なし。
それほど広い待合室ではないのだが近くの職員さんも気が付かない。

さてどうすべきだったのか。
止めるべきだったのかもしれないけれど、止めてもじゃあ次何を見せるのか。
別の著作権無視映像を探して見せるのか。それはそれでアウトだ。
では何かオススメできる映像はあるかと言うと、そんなすぐに出るわけがない。
もうすぐ自分も治療に呼ばれてしまうのだ。時間がない。
それに声掛け行為は好意から行われたものであっても、保護者の反感くらえば余計な騒動にしかならない、と言うか自殺行為になりかねない。

かくして私は何もせずに施術室に呼ばれるのを待った。
待つ間に映像は最後まで流れたようだった。
気まずかった。

最初っから最後まで誰もが何もかも間違っていた。
ただ女の子は被害者だったと思う。
大人がアホばっかりでゴメンよ。

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